InVideo AIで動画を作れるようになると、次に気になるのが「この動画をYouTubeで収益化していいのか」「仕事や広告に使って問題ないのか」という点です。
結論からいうと、InVideo AIで生成したOutputは、InVideoの現行規約上、商用利用できるライセンスが付与されています。ただし、「InVideoで作った=何でも自由に使える」という意味ではありません。動画に含まれるストック素材、アップロードした画像・音楽、実在人物の肖像や声、第三者の著作物、公開先プラットフォームのルールは別に確認する必要があります。
この記事では、2026年9月時点のInVideo公式規約とYouTube公式ポリシーをもとに、商用利用するときにどこを確認すればいいかを整理します。
InVideo AIで生成した動画は商用利用できる
InVideoの利用規約では、ユーザーが生成したOutputについて、InVideoからユーザーに対して、使用・複製・変更・配布・表示・商用化などを行える、永続的・世界的・ロイヤリティフリーのライセンスを付与すると定めています。
さらに、契約を終了した後も、すでに生成・エクスポートしたOutputを利用する権利は維持されるとされています。
そのため、規約上はInVideo AIで生成した動画を、YouTube、SNS、Webサイト、営業資料、広告などのビジネス用途に使うこと自体は可能です。
ただし重要なのは、この権利は「適用法や第三者の権利、Licensed Contentの条件に従うこと」が前提だという点です。
「商用利用できる」と「著作権トラブルが起きない」は別
InVideoの規約では、ユーザーがアップロードする素材について、必要な権利・同意・許可を持っていることをユーザー自身が確認する必要があります。また、AIのOutputは他のユーザーの生成物と似る可能性があり、必ずしも独占的なものではないことも明記されています。
つまり、InVideoから商用利用の許可を得ていても、動画の中に権利処理されていない素材が入っていれば別問題です。
- 他人が撮影した写真や動画を無断でアップロードする
- 権利を持っていない音楽をBGMとして使用する
- 第三者のロゴ・キャラクター・作品を許可なく使う
- 実在人物の声や容姿を、本人の許可なく誤解を招く形で再現する
こうした使い方は、InVideoを使って生成したという理由だけで問題がなくなるわけではありません。
ストック素材を使った動画はライセンス条件も確認する
InVideoにはストック画像・動画・音楽などのLicensed Contentが含まれる場合があります。InVideoの規約では、こうした素材を含むOutputの権利は、そのストック素材を提供する第三者のライセンス条件にも従うとされています。
InVideo側が提供する標準ストック素材には商用利用を想定したものがありますが、素材の種類や提供元によって条件が同じとは限りません。特にiStockなど別枠の利用条件やクレジットが設定される素材を使う場合は、プロジェクト内でどの素材が使われているかを確認しておくほうが安全です。
また、Licensed Contentを使って商標・ロゴなどの独占的な権利を登録したり、素材内の人物が商品やサービスを推薦しているように誤認させたりする利用は、公式ポリシー上の制限対象です。
YouTubeで収益化できる?
AIを使ったという理由だけで、YouTube収益化の対象外になるわけではありません。ただし、YouTube側の収益化ポリシーを満たす必要があります。
YouTubeは、動画内の映像・音声を商用利用するために必要な権利を持っていることに加え、チャンネルのコンテンツに独自性や付加価値があることを求めています。
特に注意したいのが、テンプレートをほぼそのまま使って似た動画を大量に作る運用です。YouTubeは、動画ごとの差が小さく、教育的・創造的な価値や独自の解説が乏しい量産型コンテンツを収益化対象外とする場合があります。AI生成コンテンツについても、汎用的なテンプレートを使って大量生産したように見え、制作者独自の視点や価値が加わっていないものは注意が必要です。
反対に、AIを制作補助として使いながら、独自の調査、解説、ストーリー、編集、体験などを加えたコンテンツは、YouTubeの公式ポリシーでも収益化可能な例として示されています。
AI生成動画はYouTubeで開示が必要な場合がある
YouTubeでは、AIを使って現実のように見える内容を大幅に改変・生成した場合、アップロード時にAI利用を開示する必要があります。
たとえば、実在人物が実際にはしていない発言や行動をしたように見せる、実在する場所・出来事の映像を大きく改変する、実際には起きていない出来事をリアルに生成する、といったケースです。
一方、台本作成の補助、タイトル案、字幕生成、軽微な色調整などは、YouTubeが示す例では必ずしも開示対象ではありません。重要なのは「AIを1回でも使ったか」ではなく、視聴者が現実の出来事だと誤認し得るような意味のある生成・改変かどうかです。
なお、YouTubeは適切にAI利用を開示したこと自体で、動画の収益化資格が制限されるわけではないと説明しています。
SNS投稿や広告・仕事で使う場合も基本は同じ
Instagram、TikTokなどのSNS投稿や、自社サイト、広告、クライアント向け動画などに使う場合も、InVideoの商用利用ライセンスだけを見れば終わりではありません。
公開先サービスの規約、広告媒体の審査基準、素材提供元のライセンス、人物の肖像・声の権利などを用途ごとに確認する必要があります。クライアントワークの場合は、納品後にどこまで利用・改変・再配布する予定なのかも事前に確認しておくと安全です。
商用利用前に確認したい5項目
- 自分でアップロードした画像・動画・音楽の権利を持っているか
- ストック素材の提供元と利用条件に問題がないか
- 実在人物・ブランド・キャラクターなど第三者の権利を侵害していないか
- 公開先プラットフォームのAI・収益化ポリシーを満たしているか
- 公開前に映像・字幕・ナレーション・事実関係を人間が確認したか
InVideo自身も、AI Outputには誤りやハルシネーション、意図しない類似などが含まれる可能性があるため、公開前に確認する必要があるとしています。
無料版で作った動画なら商用利用できない?
「無料版だから商用利用不可」と単純に考える必要はありません。InVideoの現行規約ではOutputの商用利用ライセンスが定められています。ただし、無料プランと有料プランでは利用できるクレジットやエクスポート条件、ウォーターマークなどに違いがあります。
料金・無料版と有料版の違いについては、InVideo AIの無料版と有料版の違い|どこから課金する価値が出る?で詳しく整理しています。
実際の日本語動画の品質も確認してから使う
権利上使えることと、仕事でそのまま使える品質かどうかも別です。日本語ナレーション、字幕、原稿の保持、映像の選び方などは、生成後に確認したほうが安全です。
ツカエルカでは実際の日本語原稿を使って、InVideo AIの日本語動画は使える?実際の原稿でナレーション・字幕を検証でも確認しています。
まとめ|商用利用は可能。ただし「素材の権利」と「公開先のルール」まで確認する
InVideo AIの現行規約では、生成したOutputを商用利用できるライセンスがユーザーに付与されています。そのため、YouTube、SNS、広告、仕事用動画などへの利用は可能です。
ただし、InVideo AIを使っただけで、動画内のすべての権利問題が自動的に解決するわけではありません。
自分が持ち込んだ素材、ストック素材、実在人物や第三者の権利、公開先プラットフォームの規約を確認し、最後は人間が動画全体をチェックする。この運用まで含めて、商用利用できる状態と考えるのが安全です。
※本記事は2026年9月15日時点で確認できるInVideoおよびYouTubeの公式情報をもとに作成しています。規約・サービス仕様は変更される可能性があるため、実際の商用利用前には最新の公式規約をご確認ください。本記事は法律上の助言ではありません。


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