結論から言うと、今回の実測では「原稿から日本語ナレーション・字幕・BGM・映像までまとめて完成動画に近づけたい」ならInVideo AIの方が目的に合っていました。一方、Canvaは短いAI映像素材を作り、デザインや編集を自分で組み立てたい場合に使いやすい設計です。
ただし、無料でどこまで作れるかは別の話です。Canvaでは16:9のAI映像を実際に生成できましたが、今回指定した「約60秒・指定原稿・日本語ナレーション・日本語字幕」を一括で完成させることはできませんでした。InVideo AIはその一連の制作工程を組めたものの、今回の条件では途中でクレジット不足になりました。
同じ条件でInVideo AIとCanvaを試した
比較では、両サービスにできるだけ同じ条件を与えました。16:9の横型、60秒前後、日本語のビジネス向け解説動画、日本語ナレーション、日本語字幕という条件です。原稿も同じ文章を使い、内容や意味をできるだけ変えないよう指定しました。
仕事でAIを使いたいけれど、何から始めればいいかわからない。そんな人におすすめなのが、まず一つの作業をAIに任せてみることです。文章作成、画像作成、動画作成など、毎日時間がかかっている作業から試してみましょう。大切なのは、AIを使うことではなく、自分の時間をどれだけ減らせるかです。
Canvaで実測:映像生成はできたが、完成動画は別工程だった
Canva AIに最初の条件を入力したところ、今回の条件をそのまま使った「日本語ナレーション+日本語字幕付きの約60秒動画」を一括生成することはできないという案内になりました。16:9の動画生成自体には対応していましたが、原稿どおりの文章や字幕、日本語ナレーション、約60秒という長さをまとめて自動化するにはCanvaエディター側で追加作業が必要でした。
そこで条件を映像生成だけに絞り、「AI活用・業務効率化をテーマにした16:9のビジネス向け動画」を生成したところ、人物がパソコンを使うオフィス風のAI映像を実際に1本生成できました。つまりCanvaはAI動画が作れないわけではありません。今回の違いは、映像素材の生成と、原稿・音声・字幕を含む完成動画の自動制作が別工程になった点です。
Canva公式では、無料プランでも動画生成AIを利用できる一方、AI利用枠はプランやモデルによって異なり、複数のAI機能で共有され、毎月リセットされると案内されています。公式ページ間でも利用枠の表示内容が異なる場合があるため、具体的な残り回数や対象モデルは利用時に料金ページとアカウント画面で確認するのが安全です。
InVideo AIで実測:完成動画の工程まで組めた
InVideo AIにはCanvaと同じ原稿・条件を入力しました。すると、原稿を保持したまま約60秒・16:9で進めることを認識し、生成前にビジュアルの方向、ナレーター、BGM、ロゴや素材の有無を確認する流れになりました。
今回は「オフィスの実写風Bロール+軽いグラフィック」「若めの日本語ナレーター」「控えめなビジネス向けBGM」「素材なし」を指定。さらに日本語ナレーター候補を実際に試聴してKanaを選択しました。
確定後の制作プランでは、16:9・約60秒・1080p、日本語ナレーション、日本語字幕、BGM、4〜6カットのBロールという構成まで組まれました。今回の目的に対しては、InVideo AIの方が「原稿から完成動画へ進む一連の工程」をまとめて扱いやすいことが確認できました。
ただしInVideo AIは無料枠で完成できなかった
今回の実測で最も注意したいのがクレジットです。動画生成を進めると、日本語ナレーションにはElevenLabs Text to Speech、BGMにはElevenLabs Music、映像生成にはNano Banana Proなどが使われ、途中でクレジット不足になりました。
画面に表示されたのは「最低285.12 creditsが必要」「現在の残高10.6 credits」という内容でした。そのため追加クレジットの購入や有料プランへの変更は行わず、無料状態での検証はそこで終了しています。
ここで重要なのは、60秒動画なら常に285.12 credits必要という意味ではないことです。これは2026年9月17日に、今回選んだAgent Two Lite、映像・音声・BGMなどの条件で生成した際に表示された実測値です。モデルや設定が変われば必要量も変わる可能性があります。
InVideo公式も、無料プランではカード登録なしで試せる一方、利用できるクレジットは限定され、生成に必要なクレジットはモデルや設定によって変わると説明しています。無料枠は毎週月曜日0時(UTC)にリセットされます。
InVideo AIとCanvaの違いを実測結果で整理
| 比較項目 | InVideo AI | Canva |
|---|---|---|
| 16:9のAI映像生成 | 対応 | 実測で生成できた |
| 約60秒指定 | 制作プランに反映 | 今回の一括生成では不可 |
| 指定原稿の利用 | 固定して制作プラン化 | 完成動画化には追加工程 |
| 日本語ナレーション | 候補を試聴・選択できた | 今回の一括生成では不可 |
| 日本語字幕 | 制作プランに含まれた | 今回の一括生成では不可 |
| BGM | 生成工程に含められた | 完成動画化には追加工程 |
| 無料での今回の結果 | クレジット不足で完成前に停止 | 16:9の映像1本を生成 |
どんな人に向いている?
InVideo AIが合いやすい人
原稿を起点に、ナレーション・字幕・BGM・映像までまとめて動画制作を進めたい人です。今回の実測では、完成形までの制作設計をAI側がかなり細かく組んでくれました。反面、生成モデルを多く使う条件ではクレジット消費を必ず確認した方がいいでしょう。
Canvaが合いやすい人
AIで映像素材を作りつつ、Canva上でテキスト・デザイン・音声などを自分で調整して仕上げたい人です。完成動画をワンプロンプトで作るというより、AI生成と編集を組み合わせる使い方との相性が良いと今回のテストでは感じました。
無料で試すなら、何を確認すべき?
無料版だけで優劣を決めるより、「自分が減らしたい作業は何か」で見るのがおすすめです。映像素材を作れればよいのか、それとも原稿からナレーション・字幕までまとめて作りたいのかで必要なサービスは変わります。
InVideo AIの無料版と有料版の考え方は、InVideo AIの無料版と有料版の違いで詳しく整理しています。また、日本語動画そのものの検証はInVideo AIの日本語動画は使える?も参考にしてください。
商用利用するときの注意点
CanvaはAI出力を規約に従う範囲で法的な目的に利用でき、公式のAI動画ページでも個人・商用プロジェクトでの利用を案内しています。ただし、出力が唯一無二とは限らず、Canvaのライブラリ素材を含む場合はその素材のライセンス条件も関係します。
InVideo AIについても、商用利用できることと、第三者の著作権・商標などを無条件でクリアできることは同じではありません。詳しくはInVideo AIの商用利用・著作権の注意点で整理しています。
※本記事にはアフィリエイト広告を含みます。
Canvaと迷っている場合は、InVideo AIの無料版で実際の制作フローを試してから比較すると判断しやすくなります。
まとめ:完成動画の自動化と編集自由度で選ぶ
今回の同一条件テストでは、InVideo AIは指定原稿から日本語ナレーション・字幕・BGM・映像を含む約60秒の完成動画へ進む制作フローを組めました。一方のCanvaは16:9のAI映像を生成できましたが、同じ条件の完成動画にするにはエディター側で追加工程が必要でした。
ただし、InVideo AIは今回の生成条件では無料クレジットが足りず、完成動画の書き出しまで検証できていません。したがって「完成動画の品質までInVideo AIの方が上」とは結論づけていません。今回確認できたのは、あくまで生成フロー、無料状態で到達できた範囲、必要な手作業の違いです。
※本記事の実測は2026年9月17日に行い、公式情報は同日時点で確認しています。AI機能・利用枠・料金・モデルは変更される可能性があるため、利用前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。


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