「文章を入れるだけで、AIが動画を作ってくれる。」
それが本当に使えるなら、動画制作にかかる時間はかなり減らせます。
ただ、仕事で使うなら重要なのは、動画が作れるかどうかだけではありません。
原稿を勝手に変えないか。
数字を正しく読めるか。
字幕は読みやすいか。
生成したまま公開できる品質なのか。
そこで今回は、InVideo AIに日本語のビジネス原稿を入力し、実際に動画を生成しました。
結論から言うと、
日本語原稿から動画を自動生成することはできました。ただし、今回の検証では生成された動画をそのまま仕事やYouTubeで使うのではなく、公開前に修正・確認したい箇所がありました。
特に気になったのが、数字を含むナレーションの読み方と字幕の区切り方です。
一方で、原稿の内容が大きく変わることはなく、今回意図的に入れた「9月28日ではなく9月30日」という訂正情報も正しく読み上げられました。
実際に使って分かったことを詳しく見ていきます。
今回の検証条件
今回は「AIに自由に動画を考えてもらう」のではなく、こちらで用意した日本語原稿を使いました。
InVideo AIには、自分の原稿を使って動画を作る「Use my script」があり、公式ヘルプでも、メディア・BGM・字幕・言語などを指定して動画を生成できると案内されています。また、「Create a video using exactly this script」と指定して原稿を使う方法も公式に案内されています。
今回の主な条件は以下です。
| 項目 | 検証条件 |
|---|---|
| 用途 | YouTube |
| 原稿 | 日本語のビジネス向け原稿 |
| 言語 | Japanese |
| 字幕 | clean subtitles with outline |
| ナレーション | Japanese voice |
| 生成方式 | Use my script |
| メディア | Basic・ストック素材 |
| 生成された動画 | 約1分 |
| 主な確認項目 | 原稿・数字・訂正・ナレーション・字幕 |
単に「動画になったか」ではなく、AIの間違いが仕事に影響するかという視点で確認しました。
結果:原稿は大きく崩れなかった
まず良かったのが、入力した原稿から大きく内容が変わることは確認されなかったことです。
AI動画生成では、見栄えの良い動画になっていても、元の文章と意味が変わってしまえば仕事では困ります。
今回確認した範囲では、字幕についても原稿と大きく違う内容になるような問題はありませんでした。
この点は、原稿を自分で用意して、それをベースに解説動画などを作りたい人にとってメリットだと感じました。
ただし、「原稿が保たれた=そのまま公開できる」というわけではありませんでした。
数字を含むナレーションには注意が必要だった
今回、最も気になったのが日本語ナレーションです。
文章そのものは読み上げられていましたが、読み間違いや自然ではない読み方があり、特に数字の読み方が気になりました。
仕事の動画では、数字は単なる読み方の問題ではありません。
金額、件数、日付などは、読み方によっては視聴者が内容を理解しにくくなったり、場合によっては違う情報として伝わったりします。
そのため今回の結果だけを見るなら、
InVideo AIで日本語動画を作ったあと、少なくとも数字を含む部分のナレーションは一度聞き直した方がいい
と判断します。
「9月28日ではなく9月30日」は正しく読めた
今回の原稿には、AIが訂正情報を正しく扱えるかを見るため、意図的に次のような文章を入れました。
資料の提出期限は9月28日、ではなく9月30日です。
ここは、訂正を含めて正しく読み上げられました。
これは今回の検証では良かった点です。
仕事では「最初の数字より、あとから訂正した数字が正しい」という文章は珍しくありません。
AIが訂正前の「9月28日」だけを拾ってしまえば、締切そのものが間違って伝わります。
今回はその問題は確認されませんでした。
ただし、これは今回使用した原稿・音声・生成条件での結果です。
「InVideo AIなら訂正情報を必ず正しく処理できる」という意味ではありません。
重要な日付や金額については、生成後の確認が必要です。
字幕は内容より「区切り方」が気になった
字幕については、原稿と大きく異なる内容になるような問題は確認できませんでした。
一方で、字幕が文章の中途半端な位置で区切られ、読みにくく感じる箇所がありました。
これは誤字とは違う問題です。
たとえば文章そのものが正しくても、意味の途中で字幕が切り替わると、視聴者は内容を追いにくくなります。
つまり今回の字幕については、
正確性は比較的保たれていたものの、読みやすさについては修正したい
という評価です。
字幕付きのYouTube動画や説明動画を作る場合は、生成後に文章だけでなく字幕の改行・表示単位まで確認した方がいいでしょう。
映像まで自動で付くのは便利
一方、InVideo AIの大きなメリットは、原稿を読み上げるだけではなく、映像素材まで組み合わせて動画として生成してくれることです。
今回も、こちらで映像素材を1つずつ探して編集することなく、ストック素材を使った約1分の動画が生成されました。
「原稿はあるけれど、そこから動画を作る作業が大変」という人にはかなり便利な機能です。
特に、
原稿作成
↓
ナレーション作成
↓
素材探し
↓
字幕作成
↓
動画編集
という工程をすべて別々に行う場合と比べると、動画のたたき台を作るところまでは大幅に省力化できます。
ただし今回の検証では、完成品を作るツールというより、動画の初稿を短時間で作るツールとして考える方が現実的だと感じました。
生成までの操作では少し迷った
今回もう1つ気になったのが、動画生成までの操作です。
現在のInVideo AIでは、Agent Twoを使った会話型の生成フローと、従来型の一括生成に近いAutopilotが存在します。
公式ヘルプでも、Agent Two側のワークフローは会話型Agentとして動き、やり取りなしで一度に生成したい場合はAutopilotへ切り替えてテンプレートを使う方法が案内されています。
実際、今回も最初はAgent Two側から進めましたが、意図した動画生成までスムーズに到達できず、最終的には旧版側の「Create a video in one shot」からUse my scriptを使って生成できました。
機能そのものより、どの生成方法を使うかで初心者が迷いやすい印象があります。
UIや機能は今後変更される可能性があるため、利用時は現在の画面を確認してください。
無料でも試せる
InVideo AIには無料プランがあり、公式ヘルプではクレジットカードを登録せずに利用できるとされています。
無料プランでは利用できるcreditsに制限があり、無料枠は毎週月曜日0時(UTC)にリセットされます。
今回の動画生成でも、生成前に必要なcreditsが画面に表示されました。
ただしInVideo AIは料金体系やcreditsの仕組みが変更されることがあるため、この記事では「無料版なら必ず○本作れる」とは断定しません。
契約前には必ず現在の料金・利用可能creditsを公式ページで確認することをおすすめします。
プレビューに表示されたウォーターマークについて
今回生成した動画のプレビューでは、Storyblocksのウォーターマークが表示されました。
ただし、ここは注意が必要です。
InVideo公式によると、プレビュー画面では素材の提供元を示すウォーターマークがデフォルトで表示されると説明されています。
そのため、今回プレビューでStoryblocksの文字が見えたことだけを理由に、
「無料版では必ずStoryblocksのウォーターマーク付きで書き出される」
とは判断しません。
プレビュー表示と実際の書き出し条件は分けて考える必要があります。
InVideo AIは仕事で使える?
今回の結果だけで判断すると、評価は、
「使える。ただし生成したまま公開するのではなく、人が最終確認・修正する前提」
です。
特に良かったのは、
- 日本語原稿から約1分の動画を自動生成できた
- 原稿が大きく変更されなかった
- 「9月28日ではなく9月30日」という訂正を正しく処理できた
- 字幕・ナレーション・映像までまとめて生成できた
という点です。
一方で、
数字を中心としたナレーションの不自然さと、字幕の読みにくい区切り方
は、そのまま公開するには気になりました。
AI動画生成で時間を短縮することと、AIに最終確認まで任せることは別です。
今回の使い方なら、
InVideo AIで動画の初稿を作る → ナレーション・数字・字幕を人が確認する → 必要なところだけ直して公開する
という使い方が最も現実的だと考えます。
※本記事にはアフィリエイト広告を含みます。
今回のように、まず無料版で日本語ナレーションや字幕を自分の原稿で確認できます。
無料版の制限や、有料化する判断基準はInVideo AIの無料版と有料版の違いで詳しく整理しています。
まとめ:動画は作れる。でも「生成できた」で終わらせない
InVideo AIを実際に使ってみると、日本語原稿を入力するだけで、ナレーション・字幕・映像を含む動画まで作れるのは便利でした。
一方で今回の検証では、数字の読み方や字幕の区切りなど、公開前に直したい部分もありました。
だからこそ、今回の結論は、
「InVideo AIは日本語動画を作れる。ただし、仕事で使うなら生成後の確認・修正は必要」
です。
AI動画ツールを見るときは、「動画を作れたか」だけではなく、その動画をそのまま相手に見せても問題ないかまで確認することが重要です。
ツカエルカでは今後、InVideo AIの無料版と有料版についても、料金だけではなく「どこから有料にする価値が出るのか」という視点で検証します。


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