LINE WORKS AiNoteの文字起こし精度は?無料版を実測してわかった注意点

文字起こしAI

LINE WORKS AiNoteは、無料でも月300分まで文字起こしできるAI議事録・文字起こしサービスです。

「無料でかなり使えるなら、仕事でも十分なのでは?」

「日本語の文字起こし精度は実際どうなの?」

と気になる人もいると思います。

そこでツカエルカでは、LINE WORKS AiNoteの無料版を実際に使い、2分11秒の日本語ビジネス音声を文字起こししました。

結論からいうと、今回のテストでは多くの数字・金額・日付・訂正情報を正しく認識できました。

文字起こしAIは、数分試しただけだと『かなり正確』に見えやすいです。でも仕事で使うなら、僕が気になるのは小さな誤字よりも、数字や金額のように1文字違うだけで意味が変わる部分です。今回も、全体としてはよく認識できていたからこそ、実際に見つかったミスまで含めてお伝えします。

一方で、

「123件」→「23件」

という、仕事では無視しにくい認識ミスが1件確認されました。

そのため、今回の1回のテストだけで「AiNoteは精度が低い」と判断することはできませんが、重要な数字については原音との確認が必要だと考えています。

この記事では、実際の文字起こし結果と現在の公式プラン情報をもとに、LINE WORKS AiNoteを仕事で使えるのか検証します。

※プラン・料金等は2026年9月8日時点のLINE WORKS公式情報を確認しています。今後変更される可能性があります。

結論:多くの重要情報は認識できたが「123件→23件」に注意

今回のテストでは、LINE WORKS AiNoteがすべての数字を間違えたわけではありません。

たとえば、

287件
164件
1,856万4,200円
12.6%
324万8,000円
9月28日から9月30日への変更
3,300円から無料への変更

といった、仕事で重要になる情報の多くは内容を保って文字起こしできました。

一方で、

「既存のお客様が123件」

という部分が、

「既存のお客様が23件」

と文字起こしされました。

「123件」と「23件」では意味が大きく変わります。

会議の議事録や売上報告などでこの違いを見落とすと、その後の判断に影響する可能性があります。

ツカエルカでは、単純に「何文字正しかったか」だけではなく、

その間違いが仕事にどの程度影響するのか

という基準で文字起こしAIを評価しています。

同じ2分11秒の日本語音声で検証

今回使用したのは、ツカエルカのTEST #001で作成した日本語音声です。

条件は以下の通りです。

・音声時間:2分11秒
・話者:1名
・録音:iPhone
・環境:静かな室内
・話し方:通常の会議を想定した速度
・音声編集:なし
・ノイズ除去:なし
・音量調整:なし

音声には単純な文章だけでなく、

・数字
・金額
・割合
・日付
・期限
・人名
・架空の会社名・サービス名
・AIサービス名
・途中で訂正した情報

を意図的に入れています。

具体的には、

「287件」

「164件」

「123件」

「1,856万4,200円」

「12.6%」

「324万8,000円」

「9月28日から9月30日に変更」

「3,300円ではなく無料」

などです。

実際の仕事では、句読点が1つ違うことよりも、売上・件数・期限・担当者などが別の内容になる方が問題です。

そこで今回も、表記の違いと仕事上の意味が変わる誤認識を分けて確認しました。

LINE WORKS AiNoteが正しく認識できた情報

まず、今回のテストで正しく内容を認識できた情報を見ていきます。

たとえば、

287件

164件

1,856万4,200円

12.6%

324万8,000円

といった数字や金額は、仕事上の意味を保って文字起こしされました。

また、日付や期限についても、

9月20日

9月22日

9月25日

などを認識できています。

特に重要なのが、途中で内容を訂正した部分です。

今回の音声には、

「締め切りは9月28日、ではなく9月30日」

「参加費は3,300円、ではなく無料」

という訂正を意図的に入れています。

AiNoteでは、こうした訂正について最終的な内容まで認識できました。

仕事では、訂正前の数字だけが残ってしまうと大きな問題になる可能性があります。

その点では、今回の音声で重要な情報の多くを正しく文字にできたことは評価できます。

注意したい「123件→23件」の認識ミス

今回、最も注意が必要だったのが件数です。

元の音声では、

「既存のお客様が123件」

と話しています。

しかしAiNoteの文字起こし結果では、

「既存のお客様が23件」

となりました。

100件の差があります。

これは、

「123件」→「百二十三件」

のような表記の違いではありません。

数字そのものが別の数字になっています。

たとえばこれが、

売上件数
顧客数
在庫数
申込数
予算
発注数

などであれば、その後の判断に影響する可能性があります。

そのためツカエルカでは、今回の「123件→23件」を仕事への影響が大きい認識ミスとして扱います。

固有名詞にも表記の違いがあった

固有名詞についても、一部に表記の違いがありました。

今回のテストでは、架空の名称として、

「株式会社アオバ リンク」

「ミライノート」

を音声に入れています。

AiNoteでは、これらが、

「青葉りんく」

「未来ノート」

など別の表記になった箇所がありました。

ただし、これは「123件→23件」とは性質が違います。

会社名などの正式表記としては修正が必要ですが、今回のテストでは数字や事実そのものが別の内容に変わったわけではありません。

ツカエルカでは、

表記修正が必要なミス

と、

仕事上の事実そのものが変わるミス

を分けて評価します。

ChatGPTやCopilotでも表記の調整が必要だった

今回の音声には、

ChatGPT
Google Gemini
Microsoft Copilot

というAIサービス名も入れました。

AiNoteでは内容そのものはある程度認識できたものの、一部で単語の区切り方などに調整が必要な箇所がありました。

AIサービス名や製品名などは一般的な日本語とは異なるため、実際の仕事で専門用語や商品名を多く使う場合は、文字起こし後に確認した方がよいでしょう。

今回だけで「AiNoteは精度が低い」とは判断しない

ここは重要です。

今回のテストでは「123件→23件」という認識ミスが確認されました。

しかし、

LINE WORKS AiNoteは文字起こし精度が低い

と一般化することはできません。

今回検証したのは、

2分11秒・話者1人・静かな室内

という条件で行った1回のテストだからです。

逆に、

「今回それ以外の多くの情報を正しく認識したから、どんな音声でも高精度」

とも判断できません。

録音環境、話者数、話し方、専門用語などによって結果が変わる可能性があります。

LINE WORKSの利用規約でも、AIによるテキスト変換結果の正確性・完全性は保証されていません。

ツカエルカでは今後、条件を変えながら検証を増やしていきます。

無料版は月300分・1回60分まで使える

文字起こし精度とは別に、LINE WORKS AiNoteの大きな特徴が無料枠です。

2026年9月8日時点の公式情報では、フリープランは0円で、

月300分

1回最大60分

まで文字起こしできます。

一方、無料版ではAI要約とWeb会議録音には対応しておらず、データの保管期間は1年間です。また、フリープランは音声データ等がサービスやAI技術の性能向上に利用される場合があります。

そのため、

「無料でどれだけ文字起こしできるか」

だけでなく、扱う音声の内容も考えてプランを選んだ方がよいでしょう。

有料のソロプランとの違い

個人事業主やフリーランス向けには「ソロ」プランがあります。

2026年9月8日時点では、

年額契約:月1,440円

月額契約:月1,600円

です。

ソロでは月600分、1回最大180分まで文字起こしでき、AI要約は12回利用できます。

また、フリーとは異なりデータの学習利用はなく、データ保管期間は3年間です。

そのため、無料版で精度や操作感を確認したあと、

「60分を超える音声を扱いたい」

「AI要約を使いたい」

「学習利用なしで使いたい」

という場合にソロを検討する流れがわかりやすいでしょう。

Nottaと比べるとどうだった?

ツカエルカでは、LINE WORKS AiNoteだけでなくNottaにもまったく同じ2分11秒の音声を読み込ませています。

今回のテストでは、Nottaでは数字・金額・日付・人名・途中の訂正について、仕事上の意味を変える重大な認識ミスは確認できませんでした。

一方、AiNoteでは「123件→23件」という認識ミスが1件ありました。

ただし、これも1回のテスト結果です。

「Nottaなら絶対に数字を間違えない」

という意味ではありません。

今回の条件ではNottaの方が安定していた、という評価にとどめます。

Notta単体の結果については、

「Nottaの文字起こし精度を実測した記事」

で、数字・金額・日付・固有名詞・訂正情報まで詳しく検証しています。

無料枠だけならAiNoteは使いやすい

Nottaの無料版と比べると、AiNoteの無料枠には大きな違いがあります。

現在のNotta無料版は月120分で、1回の文字起こしは最大3分です。

一方、LINE WORKS AiNoteのフリーは月300分、1回最大60分です。AiNote側の現行仕様はLINE WORKS公式でも確認できます。

そのため、無料で長めの音声を文字起こししたいという条件だけなら、AiNoteはかなり使いやすいです。

ただし、文字起こし時間が多ければ仕事に向いているとは限りません。

今回のような重要な数字の認識ミスも含め、自分が実際に使う音声で精度を確認することをおすすめします。

Nottaの無料版と有料版の制限・料金については、

AiNoteと比較してNottaも候補に残ったら、いきなり有料契約する前に無料版の制限を確認しておくと安心です。Notta無料版でどこまで使える?有料版との違い・料金を確認する

で詳しく比較しています。

LINE WORKS AiNoteがおすすめな人

今回の検証と現在のプラン内容から考えると、AiNoteは、

無料で文字起こしを試したい

3分を超える音声を無料で文字起こししたい

月300分の無料枠を活用したい

文字起こし結果を自分で確認・修正できる

といった人には試す価値があります。

特に、無料版で1回60分まで使えるのは大きな特徴です。

一方、重要な数字を含む議事録などを、確認せずそのまま利用することはおすすめしません。

これはAiNoteだけに限らず、AI文字起こしを仕事で使う場合に共通して必要な考え方です。

Notta・Rimo Voice・AiNoteを同じ音声で比較した結果

ツカエルカでは、

Notta

Rimo Voice

LINE WORKS AiNote

の3サービスに、今回とまったく同じ音声を読み込ませています。

今回のTEST #001では、NottaとRimo Voiceでは仕事上重大と判断する認識ミスは確認できず、AiNoteでは「123件→23件」が1件確認されました。

ただし、料金や無料枠、文字起こし時間などはサービスによって異なります。

どれを選ぶか迷っている方は、

「文字起こしAI3社を同じ音声で実測比較した記事」

で3サービスをまとめて比較しています。

結論:無料枠は魅力的。ただし重要な数字は必ず確認したい

LINE WORKS AiNoteを2分11秒の日本語ビジネス音声で実測したところ、今回の条件では多くの数字・金額・日付・訂正情報を正しく認識できました。

一方、

「123件」→「23件」

という仕事上無視しにくい認識ミスも1件確認されました。

だからといって、1回のテストだけでAiNote全体の文字起こし精度が低いと判断することはできません。

重要なのは、

AIが間違える可能性を前提に、何を間違えたのかを見ること

です。

無料版は月300分・1回最大60分まで利用できるため、実際の仕事に近い音声で試しやすいサービスです。

まず自分の音声で試す。

そして、数字・金額・期限・担当者など、仕事に影響する情報をどの程度正しく認識できるか確認する。

ツカエルカでは、この順番で文字起こしAIを選ぶことをおすすめします。

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